視覚より、聴覚より、想像力が伸びる?
前回、ピアノを弾くと頭が良くなるっていうけどヴァイオリンは?というお話が途中になっていました。
その続きです。
右手、左手が別々のことをして一つの音を出しますよ、というお話でしたが、複雑な動きで何かを作り出すということなら、何も音楽でなくても良いですよね?
工作をしたり、絵を描いたり、色々できます。
なぜ音楽が良いか?というと、それは音を聴くことにあります。
人間は普段の生活で五感をどんな割合で使っているかご存知でしょうか?
実は...
視覚83%
聴覚11%
臭覚3.5%
触覚1.5%
味覚1%
だそうです。
視覚がぶっちぎりで1位です(笑)
8割以上が目からの情報で判断されているんですね。驚きです!(味覚、1%も驚きですが(^^;))
しかし、音楽で1番重要なのはマイノリティーである聴覚です!
普段さほど使っていない聴覚を意識することで、感覚は、より、鋭くなっていきます。
そして、大事なのは、聴こえてくる音からたくさんのものを感じ取ることができるようになる、ということです。
みなさんは下の写真を見てどんなことがわかりますか?
いかがでしょうか?
紫や青みがかった色や緑の葉っぱ、白い花が混じっていることがわかります。
横に広く展開したあじさいの寄せ植え(そんな言い方しないかも)であることが分かると思います。
それでは、この写真から何を感じましたか?
華やか?落ち着き?哀愁?
人それぞれだと思いますが何かは感じ取っていただけると思います。
実はこの写真は、以前、共演したピアノの先生が、僕があじさいの花が好きだと言っていたのを覚えていてくださって、ピアノの先生のお母様がたまたま作ったあじさいの寄せ植え(合ってるかな?)を見て、ご親切にわざわざ写真をとって送ってくださったものなのです!
そこまでは分からないと思いますが「そうなんだ〜」と思いながら見ているとまた写真から受け取るものが増えたのではないでしょうか?
視覚からはたくさんのものを得る事は比較的簡単ですが、聴覚ではそうは行きません。
ある音を聞いて、そこからみなさんなら何を受け取れるでしょうか?
何の楽器?声?男?女?大きさは?距離は?暖かい?冷たい?
意外とむずかしいですね。
しかし、音楽家はこれが得意です。そして音楽を継続的に習うとこれが身についてしまうのです!
聴覚、そしてそこから感じとる力、感じたものを楽器で表現する力、が養われるのです!そして豊かな想像力がそれを可能にします。
ただ脳みそを刺激するだけではなく、想像力や感情まで養う。そうなれば人生は豊かなものになるはずです。音楽はそのような教育効果が期待できる分野です。
ヴァイオリンは楽器の中でもトップクラスの表現力を持っています。
まさに聴覚、想像力にぴったりな楽器ではないでしょうか。
結局のところ、頭が良くなるかどうか?は、はっきりとはわかりません。
え〜!?って感じですが、人生を豊かなものにするツールという事は間違いなさそうです。
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